[テーマ]理論編
　[講　師]斎藤 祐馬　

本番組は全４回で、大企業とベンチャー企業との未来を見据えた協業についてお送りする。講師はベンチャー支援経験の豊富な斎藤祐馬氏。新製品・サービスのサイクルが加速度的に短期化する中、生き残って市場に付加価値を提供できるのは、テクノロジーに先行投資してビジネスモデルを開花させた企業群だ。自前展開にこだわり、新技術への戦略投資も遅れる傾向がある日本企業は、いまこそベンチャーマインドに注目する必要がある。次代を担う新しい経営リーダーを育てるためにもベンチャー企業との協業は欠かせない。

　[テーマ]大手企業の取り組み事例 〜三越伊勢丹〜
ゲスト：額田純嗣氏（株式会社三越伊勢丹 婦人・子供雑貨統括部 伊勢丹新宿店バイヤー）
　[講　師]斎藤 祐馬　

トレンドの変遷が速くユーザーニーズも多様化する現在、新規事業開発を目的に、業界に確固たる位置を築く大企業では新進気鋭のベンチャー企業と手を組むケースが増えている。講師の斎藤氏が毎週木曜日の早朝７時から開催している「Morning Pitch」は、ベンチャーが大勢の大企業幹部に対し、短時間で自社の事業内容やビジネスモデルを発表する場だ。両者の出会いを創出するプラットフォームは、さまざまなコラボレーションが萌芽するきっかけとなっている。今回はそこから生まれた事例を紹介していく。

　[テーマ]ベンチャーの取り組み事例
ゲスト：青木康時氏（株式会社アクティブソナー 代表取締役社長）
　[講　師]斎藤 祐馬　

ヤフーオークションやメルカリをはじめとするインターネットを介したリユース（中古品）の個人間取引（ＣtoＣ）は、自動車等を除いて市場規模が約１・８兆円、サービス利用未経験者は60％弱とも言われる。レンタルやシェアリングなど、必要な期間だけ妥当なコストで生活品を利用するライフスタイルが定着してきた現在、さらなる拡大が見込める注目分野だ。第３回目は、大手企業とのアライアンスを軸に、日本最大級のリユースオンライン委託販売サービスを展開する青木康時氏をゲストに招いてお話を伺っていく。

　[テーマ]アクセラレータの取り組み事例
ゲスト：加藤由将氏（東京急行電鉄株式会社 東急アクセラレータプログラム 運営統括）
　[講　師]斎藤 祐馬　

高度経済成長期に同質化・均質化し、バブル崩壊後の失われた20年で合理化・効率化を図って体質が硬直した日本企業を尻目に、グーグルやウーバーなどの海外ＩＴ企業が、わが国の市場に参入、瞬く間に基盤を広げている。日本経済の巻き返しには、大企業のリソースを活用して揺籃期のベンチャーを支援する社会的な仕組みづくりが、ぜひとも必要となるだろう。シリーズ最終回は、アクセラレータとして名高い東急で指揮を執る加藤由将氏をゲストに招き、事例を交えてプログラムの内容を伺っていく。