【第3回】 雇用から見た日本社会の構造 03 [テーマ]全員エリートとジェンダー [講 師]海老原 嗣生 日本の女性労働率は20年前に比べると大幅に上がっているが、増えているのは非正規労働者ばかりで正規労働者率はむしろ下がっている。前回紹介したように非正規雇用の問題は若者ではなく女性の問題で、女性は結婚・育児のためにいったん退職すると、いくら高学歴でも非正規で働くしかなくなるのが実情だ。男女共同参画社会を積極的に実現している欧米を見習い、日本でも女性の働き方を変えていく必要があるだろう。今回は、日本型雇用のメリットとデメリットを指摘しながら、これからの働き方について考える。 |